2025年8月8日に放送されたアニメ『ダンダダン』第18話で、突如登場した架空のバンド“HAYASii”。
彼らが披露した楽曲「Hunting Soul」は、演出やスタイルがあまりにもX JAPANを思わせる内容で、放送直後からSNSで大きな話題となりました。
とりわけ、HAYASiiという名前がYOSHIKIさんの本名「林」と重なることから、本人も反応。過去の記憶や家族への思いが呼び起こされ、感情を率直に吐露する事態に発展しました。
この記事では、この騒動の経緯、YOSHIKIさんの心情、そして制作側の姿勢や今後の行方について詳しく整理していきます。
- アニメ「ダンダダン」に登場した“HAYASii”が「X JAPAN」風だと話題に
- YOSHIKIさん本人が「林(Hayashi)?」と反応し複雑な心境を吐露
- 一連の投稿は削除され「関係者に任せる」と冷静な対応へ
- 今後は制作側の説明や権利関係の整理が焦点に
HAYASiiとは?劇中に登場した架空バンドの正体
「HAYASii」は『ダンダダン』第18話に登場した 架空のビジュアル系メタルバンド です。
- メンバーは4人組で、劇中で「Hunting Soul」を披露。
- 上半身裸でドラムを叩くキャラクターや激しいヘドバンなど、演出は明らかにX JAPANを想起させるものでした。
バンド名の由来
- 「HAYASii」という名前は、YOSHIKIさんの本名「林(Hayashi)」を連想させます。
- また、日本語で「速い(早い)」を意味する言葉遊びにも見えるため、偶然か意図的かは不明です。
楽曲「Hunting Soul」
- 作詞・作曲・編曲:永井聖一(ex. 相対性理論)
- プロデュース:牛尾憲輔(agraph)
- ボーカル:谷山紀章(GRANRODEO)
- ギター:マーティ・フリードマン
- ドラム:Chargeeeeee…
- ベース:わかざえもん
本格的な布陣で制作されたため、単なるパロディではなく“全力のオマージュ”と捉える見方が強いです。
制作側のコメント
谷山紀章さんは
「オマージュやパロディってやる側がヘラヘラやっちゃうと醒める。本気でやるから笑ったりしてもらえる」
と語っており、制作陣がリスペクトを持って臨んだことが分かります。
YOSHIKIと「HAYASii」名前の重なりが話題に
「ダンダダン」第18話に登場したバンド名“HAYASii”。
これを見たYOSHIKIさんは自身のXで
「これって俺の林かな?」※該当ポストは現在削除されています。
と投稿しました。
「Hayashi=林」はYOSHIKIさんの本名であり、父の姓でもあります。
偶然か意図的かは明らかにされていませんが、視聴者からも「これはX JAPANのオマージュでは?」という声が相次ぎました。
- 裸でドラムを叩くスタイル
- 激しいヘドバンをするメンバー
- ビジュアル系的な衣装
YOSHIKIさんの父との関係と“林”の名前の重み
YOSHIKIさんの父はクラシック音楽を愛し、幼いYOSHIKIさんにピアノを与えた存在です。
しかし、YOSHIKIさんが10歳の頃に 自ら命を絶つ という悲劇がありました。
この出来事は彼の人生と音楽活動に深く影響しています。
父の死がYOSHIKIさんに与えた影響
- 幼少期のトラウマ
→ 「死」や「別れ」をテーマにした楽曲が増えた。代表曲「ENDLESS RAIN」「Tears」には父を失った喪失感が投影されているといわれます。 - 音楽活動の原動力
→ 父の死をきっかけにクラシックからロックへ傾倒し、音楽に感情をぶつけるようになった。 - “林”という名字の重さ
→ YOSHIKIさんは長らく「Yoshiki」だけを名乗り、本名「林佳樹」を表に出すことを避けてきました。今回“HAYASii”という名が直接その姓を想起させ、心を大きく揺らしたのです。
過去のインタビューでの発言
- 「父が亡くなった日から、人生のすべてが変わった」
- 「音楽がなければ、自分も生きていなかったかもしれない」
- 「Tearsを書いたとき、父への想いを込めた。演奏するたびに涙がこみ上げる」
これらの言葉からも、父の存在がYOSHIKIさんの創作の核にあることが分かります。
- 「Tears」:亡き父に捧げた曲として有名。歌詞や旋律に深い哀しみと鎮魂の思いが込められている。
- 「Forever Love」:YOSHIKIさんはインタビューで「父が見守ってくれているような気がする」と語り、この曲も父を想いながら制作したと明かしています。
- 「ENDLESS RAIN」:別れと再生をテーマにしたバラードで、ファンの間では父との死別を乗り越えるための楽曲とも解釈されています。
今回の騒動での心の揺れ
「父が自ら命をたった、と言う事実と今に至るまで、むきあえないまま生きてきた」
「心が痛いしなぜか涙が出た」
単なる“名前が似ている”という話ではなく、YOSHIKIさんの心の深層に触れてしまった、極めてデリケートな問題だったのです。
SNSでのファン反応(賛否の声)
今回の件はSNS上でも大きな議論を呼びました。
賛成・好意的な声
- 「完全にX JAPANリスペクトでしょ。愛を感じた」
- 「楽曲の完成度が高くて驚いた。本気のオマージュだと思う」
- 「こうして今の世代にYOSHIKIの名前が広がるのは良いこと」
批判・否定的な声
- 「本人が辛い気持ちになるならやってはいけない」
- 「名前が林とか…無神経すぎる」
- 「オマージュとパクリは違う。権利関係をちゃんと整理してほしい」
賛否が大きく分かれる中で、制作サイドの公式コメントがないことが議論をさらに加速させています。
制作側が声明を出さない理由は?
1. オマージュ文化としての“黙認”の慣習
日本のアニメや漫画では、実在の人物やバンドを思わせる“オマージュ表現”は珍しくありません。
制作側も「リスペクトだから説明不要」と考えている可能性があります。
2. 法的リスクを避けている
「X JAPANをモデルにしました」と断言すれば、著作権・肖像権・商標権の観点から権利問題が発生しかねません。
制作委員会方式のアニメは複数の会社が関与しており、公式コメントを出すには法務的調整が必要で時間がかかります。
3. 作品世界を守るため
制作側が「これはX JAPANのオマージュです」と言い切ってしまうと、視聴者の“解釈の余地”が狭まります。
アニメ作品としての自由度やユーモアを残すために、説明を避けているとも考えられます。
4. 騒動の収束を待っている
YOSHIKIさんが「関係者に任せる」とコメントしたことで、制作サイドは慌てて声明を出すよりも、事態が沈静化するのを待っている可能性もあります。
一連の投稿削除と「関係者に任せる」発言
最終的にYOSHIKIさんは一連のポストを削除し、
「今回の件、全て関係者に任せます」
と冷静な対応を表明しました。
これは著作権や肖像権の観点から、法的な判断を専門家や関係者に委ねる姿勢を示したものと考えられます。
まとめ
今回の騒動は、アニメ側の演出とYOSHIKIさん個人の心情が思わぬ形で交差した出来事でした。
“オマージュ”と“無神経”の境界は曖昧ですが、本人が「涙が出た」と語るほどの衝撃を受けたのは事実です。
今後は制作側の見解や公式な説明が待たれます。
アニメファンとX JAPANファンの間でも議論が続くこの件、今後の展開から目が離せません。
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