テイルズオブエターニアはリマスターよりリメイク？SNSの声から読み解く本音

2025年6月、『テイルズ オブ』シリーズのリマスター第2弾が2025年夏に発表予定と公式Xで告知されました。

この発表を受けて、シリーズファンの間では次にリマスターされる作品は何か、という予想が加熱しています。その中で特に注目されているのが、『テイルズ オブ エターニア』です。

しかしエターニアに対しては、「リマスターではなくリメイクを希望する」という声が非常に多く見られます。

その背景には、作品の完成度や独自の魅力、そして現代の技術で再構築してほしいというファンの強い願望があるようです。

SNSの声に見る「リメイク希望」の本音

実際のSNS上では以下のような声が上がっています。

リメイクならわかるけどリマスターってそんなにやりたいと思わないなぁ。ちょっと綺麗になっただけでしょ。エターニアのリメイクとかならやりたいけど

エターニアはリマスターするよりリメイクしてほしいかも。今風になったエターニア見たいよ

これらの意見に共通しているのは、「思い出は大切にしながらも、現代技術による再体験を望む」という声です。HD化だけでは物足りないというファンの本音がにじみ出ています。

なぜエターニアはリメイク向きなのか？

1. ストーリーとキャラクターの完成度が高い

• 主人公リッド、ヒロインのファラ、異世界の少女メルディというトリオの人間関係は今なお評価が高く、リメイクによりさらに感情移入できると期待されます。
• フルボイス化やカットシーン演出の強化により、より深く物語を味わえる可能性があります。

2. アニメーションの表現が秀逸だった

• 当時としては驚異的だった2Dアニメーションの挿入。これを今の技術で再構築すれば、ビジュアル面でも大きな魅力になります。

3. バトルシステムの刷新余地

• リニアモーションバトルの原型ながら、現在の操作感やテンポに合わせた調整が求められています。
• 現行機ならではの爽快なアクションが融合すれば、新たなユーザー層にも訴求できるでしょう。

単なるリマスターでは満足できない理由

「リマスター」は一般的に、画質の向上やUIの最適化といった軽微な改善にとどまります。それに対して、エターニアのような作品には以下のような懸念が残ります。

これらの要素から、ファンはリマスターではなく「リメイク」という形で、もう一度エターニアを体験したいと感じているのです。

過去作と比較して見る：リマスター・リメイクの実績

以下はこれまでの『テイルズ』シリーズにおける復刻の事例です。

タイトル	初出	リマスター／リメイク状況	備考
テイルズ オブ シンフォニア	2003 (GC)	◎ HDリマスター（PS3, Switchなど）	画質向上・UI調整のみ。演出追加はなし
テイルズ オブ ヴェスペリア	2008 (X360)	◎ リマスター（Definitive Edition）	新キャラ・イベント追加で高評価
テイルズ オブ デスティニー	1997 (PS)	◎ リメイク（PS2）	バトル・演出・スキットを全面刷新
テイルズ オブ ファンタジア	1995 (SFC)	△ 複数移植（GBA、PSなど）	バージョン違い多数、統一感には欠ける
テイルズ オブ ハーツ / イノセンス	DS	◎ リメイク（Vita）	3D化・新ボイス・新バトルシステム
テイルズ オブ グレイセス エフ	2009 (Wii)	◎ リマスター（PS4/Switchなど）	画質UP・ロード改善中心

こうした事例と比較すると、エターニアは未だ本格的なリメイクもリマスターもされていない“取り残された名作”とも言えます。

リメイクの可能性と今後の展望

バンダイナムコはこれまで、HDリマスターを中心に復刻展開を行ってきましたが、フルリメイクは『デスティニー（PS2）』など一部にとどまっています。

まとめ

30周年という大きな節目に、『テイルズ オブ エターニア』が単なる懐古の対象ではなく、「再び語られる名作」として蘇ることを、ファンは心から望んでいます。