スーパー戦隊終了の真相は?過去事例から読み解く“新時代への転換”

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1975年に『秘密戦隊ゴレンジャー』として誕生して以来、半世紀にわたって愛されてきた「スーパー戦隊シリーズ」。その歴史ある番組が「終了するかもしれない」という報道が2025年秋に広まり、ファンの間で大きな注目を集めています。

SNS上では、「子ども向け番組としての役割を終えるのか」「大人も楽しめる作品として形を変えるのか」といった議論が交わされ、さまざまな憶測が飛び交っています。

しかし、スーパー戦隊が完全に消えてしまう可能性は低く、むしろ時代に合わせて新しい形に生まれ変わる“転換期”を迎えていると考えられます。

この記事では、過去の特撮シリーズの転換事例をもとに、スーパー戦隊の今後を丁寧に読み解いていきます。

記事のポイント
  • スーパー戦隊終了報道は「完全終了」ではなく「形の変化」の可能性が高い
  • 過去にはウルトラマンや仮面ライダーなども一度終了し、再構築して復活した
  • 東映・バンダイはシリーズ継続に前向きで、“終わり”より“進化”を選ぶ傾向にある
  • 「子どもの時間」と「大人の時間」のすみ分けが次の展開を左右する
目次

スーパー戦隊の“終わり”が話題に──なぜ今?

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画像元:https://x.com/oricon/status/1983842865450209612

2025年10月下旬、SNSを中心に「スーパー戦隊シリーズが終了する可能性がある」という報道が広まりました。

1975年の放送開始以来、東映とテレビ朝日が共同で手掛けてきたこのシリーズは、世代を超えて多くのファンに愛されてきました。

報道を受け、ファンの間では「子どもたちに夢を与える番組が終わるのか」「長年支え続けてきた大人層に向けて形を変えるのか」など、さまざまな意見が上がりました。

しかし、制作側である東映やバンダイの発言や動向をみると、“完全終了”というよりも“新たな展開”への布石と見るのが自然です。

戦隊シリーズは時代とともに進化してきた

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画像元:https://x.com/mina_fukui/status/1983874036099891225

● 1975年『ゴレンジャー』から始まった“色分けヒーロー”の原点

シリーズ初期は、明確に「子ども向け」を意識した構成で、勧善懲悪のわかりやすいストーリーが中心でした。

しかし1980年代に入ると、『バイオマン』や『チェンジマン』などでドラマ性や人間関係の描写が強まり、“子どもも大人も楽しめる戦隊”へと進化していきました。

● SNS時代の『ドンブラザーズ』『キングオージャー』

令和期に入ると、SNSを通じてファン同士が感想を共有する文化が生まれ、脚本・演出の解釈を深める視聴者も増加しました。

特に『ドンブラザーズ』や『キングオージャー』は、子ども向け作品でありながらメタ的な要素や社会的テーマも含み、“二層構造”の作品として注目を集めました。

過去に起きた「シリーズ終了→復活」の事例

スーパー戦隊のような長寿シリーズが“終わり”を迎えながらも、新しい形で再出発した例は少なくありません。

ここでは代表的な特撮・アニメの転換期を振り返ります。

① ウルトラシリーズ(1980年代の一時休止)

  • 『ウルトラマンレオ』(1974年)終了後、一度テレビシリーズが中断。
  • 1980年に『ウルトラマン80』で復活するも再び休止。
  • その後、映画や特番でブランドを維持し、1996年『ウルトラマンティガ』で本格再始動。

🟢 時代の変化に合わせて制作体制を刷新し、再び黄金期を迎えた代表例です。

② 仮面ライダー(1989〜1999年の空白期)

  • 『BLACK RX』(1988年)を最後にテレビシリーズが終了。
  • その後、映画やVシネマで細々と展開を続けたのち、2000年に『仮面ライダークウガ』で復活。
  • 新しい映像技術やテーマ性を導入し、“平成ライダー”として再ブームを巻き起こしました。

🟠 旧来のスタイルを一新し、現代的な感覚を取り入れることで成功を収めた事例です。

③ ドラえもん・クレヨンしんちゃん(2005年の声優交代)

  • 声優・演出・脚本を全面的にリニューアル。
  • 旧ファンの意見を尊重しながらも、新しい世代に向けた再構築を実現。

🟣 長期シリーズの“世代交代”が自然に行われた好例といえます。

④ おはスタ(2020年代)

  • 子ども向けから声優・アニメファン向け番組へとターゲットを拡大。
  • 放送時間を短縮しながらも、配信との連動で継続を実現。

🟡 放送形態を柔軟に変えることで番組ブランドを維持した事例です。

⑤ スーパー戦隊にも過去に“危機期”があった

  • 1990年代初頭、『ファイブマン』『ジェットマン』期に視聴率が低迷し、シリーズ終了の噂が浮上。
  • しかし『ジュウレンジャー』で海外展開が成功し、結果的にブランドを国際的に広げる転機となりました。

改編はいつ行われる?どんな番組になるかいつ分かる?

テレビ朝日の番組改編は、主に4月と10月の年2回に実施されます。

特に「スーパー戦隊シリーズ」が放送されている土曜・日曜朝枠は、春改編(4月期)が大きな転換点になることが多い傾向にあります。

  • 2025年4月改編では、3月6日に説明会が開かれ、「ファミリー層を意識した新しい編成方針」が発表されました。
  • 近年の傾向として、改編内容は実施の1〜2カ月前に公式発表されることが多く、2026年4月期に大きな変化がある場合は、2026年1〜3月頃に正式な情報が公表される可能性が高いです。

また、テレ朝は2024年に新アニメ枠「IMAnimation」を新設しており、子ども・ティーン層向け番組の再編が進んでいます。

そのため、「スーパー戦隊」が仮に終了した場合でも、同時間帯にファミリー層を意識した新番組が登場する可能性が考えられます。

“終了”ではなく“転換期”の可能性が高い理由

理由内容
🔹 東映が「IPは継続」と明言「テレビの形が変わっても“戦隊”は残す」と取材で発言
🔹 バンダイの玩具ラインが継続中年間トイカタログから戦隊関連メカが消えていない
🔹 SNSを通じたファンの熱量『ブンブンジャー』『ドンブラザーズ』などSNS発信型で人気
🔹 海外市場での安定した需要『パワーレンジャー』シリーズが継続的に制作中

これらの要素を踏まえると、スーパー戦隊は「週一放送のテレビ番組」から別の媒体へ形を変えて続く可能性が高いといえます。

子どもの時間か?大人の時間か?

現代のスーパー戦隊が直面している課題は、「誰に向けた作品であるか」という点にあります。

  • 子どもの時間:玩具連動・明快なストーリー・教育的要素
  • 大人の時間:キャラクターの深掘り・社会的テーマ・SNSでの共感

近年の作品は、どちらの層にも刺さる構成を意識して制作されています。

今後は、テレビ放送で子ども向け作品を続けつつ、配信やイベントを通じて大人層をターゲットとする「二軸展開」が主流になる可能性があります。

まとめ

スーパー戦隊シリーズは、長い歴史の中で何度も変化を遂げながら歩んできました。

今回の「終了報道」も、決して終焉を意味するものではなく、むしろ新たな時代へ向けた転換点として捉えることができます。

これまでにもウルトラマンや仮面ライダーなど、数々の特撮シリーズが一時的に幕を下ろし、その後新しいスタイルで再び輝きを放ってきました。

スーパー戦隊も同様に、これからはテレビだけでなく、配信・映画・イベントなど、多様な形で私たちの前に戻ってくる可能性が十分にあります。

チームで力を合わせ、仲間を信じ、正義を貫く――その本質的なメッセージは、どんな時代になっても変わりません。

これからのスーパー戦隊が、子どもたちだけでなく、かつて夢中になった大人たちの心にも響くような作品として、新たな一歩を踏み出していくことを心から願っています。

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