2024年、Mrs. GREEN APPLEがオリコンの年間デジタルセールスランキングで73億円の売上を記録し、大きな話題となりました。
※この売上額は、デジタルシングル・デジタルアルバムのダウンロード売上、およびストリーミング再生による収益をすべて合算したものです。
本記事では、この73億円の内訳、収益の構造、ストリーミングとダウンロードの影響、そしてアーティストへの分配の仕組みについて詳しく解説していきます。
- Mrs. GREEN APPLEの年間デジタルセールス73億円の内訳とは?
- ストリーミングとダウンロードの収益割合を解説
- オリコンのランキング集計方法と評価基準
- 他アーティストとの比較と大森元貴さんの収入推定
デジタルセールスの内訳:ストリーミング vs ダウンロード

オリコンのデジタルセールスランキングは以下3つの収益源を合算して算出されます。
- デジタルシングル売上(単曲ダウンロード)
- デジタルアルバム売上(アルバム単位のダウンロード)
- ストリーミング再生による収益
(1) ストリーミングの影響
Spotify、Apple Music、LINE MUSICなどのストリーミングサービスにおける再生単価は、1回あたり約0.2円~1円程度とされています。
仮に1回0.5円で換算した場合
- 73億円 ÷ 0.5円 = 約146億回の再生
0.7円で換算した場合
- 73億円 ÷ 0.7円 = 約104億回の再生
人気アーティストであれば年間100億回以上の再生も現実的であり、Mrs. GREEN APPLEはそれに匹敵する存在だといえるでしょう。
(2) デジタルダウンロードの影響
ダウンロード価格は以下が一般的です
- デジタルシングル(1曲):250〜300円
- デジタルアルバム(1枚):2,000円前後
仮に以下のような販売数で計算すると
- シングル:100万DL × 250円 → 2.5億円
- アルバム:10万DL × 2,000円 → 2億円
このように、ダウンロードだけでも約4.5億円程度の売上が見込めます。ストリーミングと合わせると、73億円という数字も十分に現実的です。
オリコンのデジタルセールスランキングの仕組み
オリコンは以下の要素を基に「換算売上ポイント」を算出してみました。
- ストリーミング再生回数
- デジタルシングル販売数
- デジタルアルバム販売数
具体的なポイント換算率は非公開ですが、業界内では次のように推測されています:
- ストリーミング1回 = 0.5〜1円相当のポイント
- ダウンロード売上 = 売上額に比例したポイント加算
また、有料会員の再生は高ポイント換算、無料会員の再生は低ポイント換算される傾向にあり、有料プランの再生数が多いほど有利です。
他のアーティストとの比較
過去のオリコンデジタルランキング上位アーティストと比較すると…
年度 | アーティスト | デジタルセールス(推定) |
---|---|---|
2019 | Official髭男dism | 約50億円 |
2020 | BTS | 約60億円 |
2021 | YOASOBI | 約55億円 |
2022 | Aimer | 約45億円 |
→ Mrs. GREEN APPLEの73億円は過去最高クラスであり、ストリーミング市場拡大の象徴ともいえる実績です。
大森元貴さんの年収は?印税と分配構造
Mrs. GREEN APPLEの中心人物である大森元貴さんは、作詞・作曲・プロデュースも手がけており、収益の多くを得ていると推定されます。
考えられる収益源
- 作詞・作曲印税:楽曲ごとに印税が発生(通常は売上の5〜10%)
- アーティスト報酬:CD・デジタル売上、配信、グッズ等
- ライブ・イベント出演料:音源収益とは別枠で発生
仮にデジタルセールス収益の一部(約10億円相当)が印税・分配対象とされるなら、大森さん個人の収入は億単位に達していると見られます。
まとめ
- ストリーミングの圧倒的再生数:「ケセラセラ」などヒット曲が継続的に再生
- 安定したダウンロード売上:根強いファン層による支持
- オリコンの集計基準との相性:ストリーミング・DLともに高水準
- 音楽消費の変化:物理メディアよりもデジタル消費が主流化
Mrs. GREEN APPLEの成功は、まさに現代音楽の流通スタイルの象徴です。
今後もストリーミング時代をリードするアーティストとして注目されることは間違いないでしょう。
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