井出らっきょはなぜPBAから外された？岩井社長が語った返済トラブルと借金問題

お笑い芸人として知られる井出らっきょさん。2005年にテレビ番組「マネーの虎」で2270万円の投資を受け、故郷・熊本に野球塾を設立しました。

そこからはヤクルトの村上宗隆選手を輩出するなど、野球指導の面では大きな成果を上げています。

しかし、その後PBA（プロフェッショナル・ベースボール・アカデミー）の運営から外れることになりました。

なぜ成功していたのに、首を切られる形になったのか、その時期には何があったのか？

本記事では、岩井社長が語った返済トラブルや借金問題、さらに井出さんのその後の動向までを詳しく解説します。

井出らっきょとPBAの設立

お笑い芸人・井出らっきょさんは、2005年にテレビ番組「マネーの虎」に出演し、岩井良明社長ら3人の社長から合計2270万円の投資を受けました。

この資金で、故郷の熊本にプロフェッショナル・ベースボール・アカデミー（PBA）を設立。

代表取締役として野球スクールを立ち上げ、地域でも話題となりました。のちにヤクルトで三冠王となる村上宗隆選手も、このPBA出身です。

成功していたのに、なぜ首になったのか？

結論から言えば、お金のトラブルと経営能力不足が最大の理由かと思われます。

岩井社長はYouTubeで「唯一1円も返済しなかったのは井出らっきょ」と発言。さらに「名前を口にするのも嫌」と語るほど強い不信感を示しました。

野球の指導実績は確かにありました。しかし学校運営には施設費・人件費・経営管理が必要で、指導者としての力と経営者としての力は別物。

芸能活動との両立も難しく、結果的に運営から外されることになったと考えられます。

村上宗隆選手との関係性

PBAの最大の成果は、ヤクルトスワローズで三冠王を達成した村上宗隆選手を育成したことです。

村上選手は少年時代にPBAで基礎を磨き、強打者としての土台を築きました。

井出さんの直接的な指導だけでなく、当時の環境そのものが彼の才能を伸ばす場となったことは間違いありません。

井出さんにとっては「功績」と呼べる部分です。

岩井社長の具体的な発言

岩井良明社長は「令和の虎」関連チャンネルなどで、井出さんへの出資について次のように語っています。

この発言から、岩井社長の失望や怒りの大きさが伝わります。単なる経営失敗ではなく、「返済しない姿勢」そのものに不信感が募ったのでしょう。

バー経営の失敗と借金

井出さんは東京で「らっきょの小部屋」というダーツバーを経営していました。

芸人仲間やファンが集う場所として一定の人気はあったものの、経営は決して順調ではありませんでした。家賃や仕入れ、人件費といった固定費が重くのしかかり、資金繰りが悪化。

閉店時には家主や取引先との支払いトラブルも取り沙汰され、東京での事業を畳まざるを得なくなったのです。

一部では「マネーの虎」で得た資金を野球塾だけでなく飲食店経営にも流用していたのでは」という指摘もあり、資金管理の甘さが露呈した格好となりました。

閉店後は熊本へ拠点を移し、「らっきょの小部屋Ⅱ」としてスナックに業態転換。

規模を縮小することで、ようやく経営を維持できるようになったと見られます。

借金はいくらだったのか？

公式に明かされた額はありません。

ただし確実に残っているのは、マネーの虎での投資分2270万円の未返済です。

さらに東京でのバー経営失敗による2000万〜3000万円規模の借金が加わったと推測されます。

これには内装工事費や保証金、仕入れの未払い、従業員給与なども含まれる可能性があり、単なる事業の赤字以上の重さがありました。

もし投資金の一部をバー運営に流用していたとすれば、野球塾と飲食業の二重の負担となったはずです。

結果的に合計で5000万円前後の負債になっていた可能性が高く、生活や芸能活動に大きな影響を及ぼしたと考えられます。

熊本移住後の活動年表

まとめ

井出らっきょさんは野球指導では成果を残しましたが、経営やお金の管理面では失敗を重ねました。

投資金2270万円を返済できず岩井社長との関係は決裂し、東京でのバー経営も破綻して借金が膨らみました。

その後は熊本に拠点を移し、スナック経営や地方営業で再起を図る姿勢を見せています。

つまり、華やかな成果と同時に深刻な金銭トラブルに直面し、経営から外れることになったのが真相だと言えるでしょう。