2025年7月、シンガーソングライターの星野源さんが、K-POPガールズグループLE SSERAFIMの新曲「Kawaii」を全面プロデュースしたというニュースが話題を呼んでいます。
この楽曲は、Netflixの新作アニメ『My Melody & Kuromi』の主題歌として、世界に向けて配信される予定です。
K-POPファン、J-POPファン、サンリオファン――ジャンルの異なる3つの層が交差したこのコラボ。
最大の注目点は、「なぜ星野源さんがLE SSERAFIMに楽曲提供を?」という点です。
- 星野源さんがLE SSERAFIMの楽曲「Kawaii」を作詞・作曲・編曲・プロデュース
- Netflix×サンリオアニメ「My Melody & Kuromi」の主題歌に抜擢
- 意外な“共通点”と過去の発言から読み解く接点とは?
- 制作背景や今後のコラボ展開の可能性も考察
星野源×LE SSERAFIMという“異色タッグ”の理由

まず、LE SSERAFIMといえば、「恐れず進め(FEARLESS)」というコンセプトを掲げたガールズグループ。
表現への挑戦を恐れない姿勢は、ジャンルを超えて活動してきた星野源さんのスタンスと重なります。
さらに、星野源さんは2021年にリリースした『不思議』や『Pop Virus』などで、J-POPとブラックミュージック、シティポップの要素を融合したサウンドを展開。
これが、LE SSERAFIMが海外でも支持を集める理由のひとつである「ジャンルレスな音楽性」と一致していたのです。
実は接点があった?過去発言や交友関係
BTSとの間接的な関係性
LE SSERAFIMの所属事務所「HYBE」はBTSと同じ企業グループ。
星野源さんは以前からBTSの楽曲やパフォーマンスを高く評価しており、過去にラジオでこう語っています。
「世界的な音楽の流れの中に、BTSのような存在があるのは、ものすごく面白い」
サンリオキャラとの親和性
実は星野源さん、自身のInstagramやラジオ番組などで「かわいいもの好き」を公言しており、
マイメロディやポムポムプリンのグッズが部屋にあることもあったとか。
今回のアニメが「My Melody & Kuromi」ということで、キャラコンテンツとの親和性も高いのは納得です。
J-POPアーティストによるK-POP提供の過去事例
実は今回のように、日本人アーティストがK-POPグループに楽曲提供する事例は、過去にも少数ながら存在しています。
提供者(J-POP側) | 提供先(K-POP側) | 楽曲タイトル | 年代 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
YUI | AOA(韓国) | “Miniskirt”(日本語版) | 2014年 | AOA日本デビュー曲、J-POPらしさが際立つ |
DAOKO | TWICE | “Good at Love” | 2020年 | 日本オリジナル曲、DAOKOが作詞担当 |
iri | EXO-CBX | “Horololo”(JP ver) | 2018年 | ソウルフルな女性アーティストが作詞参加 |
小室哲哉 | IZ*ONE | “Beware”(日本版) | 2020年 | 本格的なプロデュース提供 |
これらの例からも分かるように、J-POP側のトップクリエイターが、K-POPの日本展開に深く関わることは増えてきている流れです。
しかし今回の星野源さんのように、作詞・作曲・編曲・プロデュースすべてを一手に担うケースは極めて珍しく、J-POPとK-POPの“フルスケールな融合”と言えます。
今後、同様のコラボが増える?
今回の星野源さんとLE SSERAFIMのコラボは、単なるタイアップにとどまらず、
J-POPアーティストとK-POPアイドルの「対等な音楽的コラボレーション」として注目されています。
- 日本人アーティスト×K-POPによる制作連携(例:Aimer、YOASOBI、米津玄師など)
- NetflixやサンリオのグローバルIPとの複数展開
- K-POPアーティストが日本の作家陣と組む流れの加速
まとめ
星野源さんがLE SSERAFIMに楽曲提供した背景には、単なるタイアップ以上の“音楽的共鳴”と“コンテンツ戦略”があったと考えられます。
J-POPとK-POPが交差するこのプロジェクトは、新たなアジア発のカルチャーの形を示す第一歩となるかもしれません。
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