ディズニーの実写版プリンセス映画を巡り、「最近の制作陣は、ティアナ以前のプリンセスを軽んじているのではないか」と感じるファンは少なくありません。
特に『白雪姫』や『リトル・マーメイド』の実写を見て、原作や当時の制作陣への敬意が欠けているように思えた方も多いでしょう。
一方で、実写版『塔の上のラプンツェル』のキャスト発表後、SNSでは「今回は期待できそう」「正気に戻った」という声が急増しています。
なぜ、同じディズニー実写なのに、ここまで受け止め方が違うのでしょうか。
- 実写スタッフが旧プリンセスを「嫌っている」わけではない
- 作品ごとに再解釈の目的と立場が違うため、敬意の差に見える
- 白雪姫・アリエルは「思想の上書き」が前面に出てしまった
- ラプンツェルは“いじらなくても現代的”なため空気が好転している
結論から言うと「嫌っている」ではない

まず結論をはっきりさせると、現行スタッフが白雪姫やアリエルといった旧プリンセスを嫌っている、という証拠はありません。
ただしファンの目には、
- 敬意が感じられない
- 当時の作品を否定しているように見える
そう映ってしまう構造が、実写リメイクには存在します。
白雪姫・アリエル実写で起きたズレ
『白雪姫』や『リトル・マーメイド』の実写では、
- 原作の価値観を「古いもの」として再定義
- 物語の再解釈を強く言語化
- 現代的メッセージを前面に配置
こうした要素が重なりました。
その結果、
「昔の作品は間違っていた」
「今の価値観で作り直す必要がある」
という否定のニュアンスが、意図せず伝わってしまったのです。
ラプンツェルだけ空気が違う理由
一方、ラプンツェルは事情が異なります。
理由① もともと現代的なプリンセス
ラプンツェルは、
自分で外の世界を選び、行動し、恋愛も主体的
価値観の更新が不要なキャラクターです。
理由② 改変しなくても“今”に合う
白雪姫やアリエルは「解釈を足さないといけない」と制作側が考えましたが、ラプンツェルはそのままで成立する。
そのためSNSでは、
- 「余計なことをしなければ成功する」
- 「忠実にやればいいだけ」
という空気が生まれています。
「現行スタッフの作品だから大事にしている」は本当か?
「ラプンツェルは俺たちが作ったプリンセスだから忠実にする」
という感覚は、完全な誤解とも言い切れません。
実際、
- ラプンツェル以降のプリンセスは現行体制の価値観で生まれたキャラ
- 無理に“修正”する必要がない
- だから結果的に忠実になる
という構図があります。
ポリコレにうんざりして方針転換したのか?
SNSでは「ポリコレは失敗だったとディズニーが気づいたのでは」という声も見られます。
実態としては、
- 思想そのものを否定したわけではない
- ただし前に出しすぎると反発が強いと学習した
この程度が現実的でしょう。
ラプンツェル実写に対する好意的反応は、思想を消したからではなく、作品を前に出しているからです。
まとめ
まとめとしては、
- 現行スタッフが旧プリンセスを嫌っている証拠はない
- しかし、実写での表現が「否定」に見えたのは事実
- ラプンツェルは改変不要なため、空気が好転した
- これは愛情の差ではなく、構造の差
そして何より、
思い出のプリンセスが雑に扱われたと感じて納得できない
この感情は、ファンとしてとても真っ当です。
ラプンツェル実写が期待されているのは、「新しいことをするから」ではなく、余計なことをしないでくれそうだから。
ディズニー実写は今、信頼を取り戻せるかどうかの分岐点に立っていると言えるでしょう。


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