2026年2月27日に発売予定の『バイオハザード レクイエム』。
そのティザートレーラーに映し出された「ラクーン市警(R.P.D.)」らしき建物が、ファンの間で大きな話題を呼んでいます。
本記事では、なぜこの場所が再び登場するのか、そして過去作との地理的・時系列的な繋がりを考察していきます。
- ティザートレーラーに映る建物が「ラクーン市警」に酷似
- 『RE:2』や『アウトブレイク』との関係性が示唆される
- 再訪にはシリーズを通した象徴的な意図が?
- 単なる“懐古”ではなく物語上の重要拠点の可能性
ティザーに映る“R.P.D.らしき建物”とは

SGF2025で公開された映像の中盤、崩壊した大型の建物が登場。
構造や階段の配置、アーチ状のエントランスなどが、『RE:2』で描かれたラクーン警察署と極めて似通っており、「R.P.D.再登場では?」という推測が相次ぎました。
そのディテールの正確さから見ても、単なる背景ではなく、舞台として何らかの意図を持つ可能性が高いと考えられます。
なぜ今、R.P.D.を再び描くのか?
ラクーン市警は、バイオシリーズにおいて非常に象徴的なロケーションです。
- 『バイオ2』『RE:2』でレオンやクレアの脱出劇が描かれた
- 『アウトブレイク』では市民たちの絶望的な避難劇の中心に
- 壊滅した都市=ラクーンシティは全シリーズの根幹に関わる舞台
そしてタイトルに冠された“レクイエム(鎮魂歌)”は、過去の悲劇に向き合い、物語を整理・継承する意図が感じられます。
シリーズにおける“舞台再訪”の前例
バイオシリーズでは、過去の舞台を再構成する手法がしばしば用いられてきました。
- 『リベレーションズ2』:旧研究施設や監獄島が再登場し、過去の真相が明かされる
- 『RE:2』と『RE:3』:同時期のラクーンシティを異なる視点で体験し、地理的接続が強化
- 『RE:4(リメイク)』:オリジナルの構成を継承しつつ、空間演出を刷新
こうした前例から考えると、今回のR.P.D.登場も、物語を深化させる装置のひとつである可能性が高いといえるでしょう。
地理的・時系列的な接続はあるのか?
仮に『レクイエム』が『ヴィレッジ』から十数年後(=成長したローズの時代)を描いているとすれば、ラクーン壊滅(1998年)から約30年が経過している計算になります。
この前提でR.P.D.が登場するなら、以下のような説が成り立ちます。
- 菌根ネットワークによる記憶空間へのアクセス
- 精神的幻影やVRのような“構築世界”説
- 別の施設(模倣都市・再現拠点)として再現された可能性
R.P.D.を明確に再登場させる理由がある以上、それは物語の本筋に関わる鍵として機能する可能性が極めて高いと言えるでしょう。
“バイオユニバース”の世界観拡張と構造変化
REエンジン作品以降、シリーズは「精神」「記憶」「菌根ネットワーク」といった新しい概念を軸に、物理的な世界観からデータ的・抽象的な世界へと拡張を続けています。
- イーサンの精神と記憶の保存
- ローズの力による過去へのアクセス
- 実空間と精神空間のリンクによる“バーチャルな回想”
まとめ
- トレーラー映像の建築的特徴はR.P.D.と極めて一致
- 単なるファンサービスではなく、物語上の転換点としての機能が期待される
- 世界観の深化とともに、シリーズ原点への“再帰”が描かれる可能性が高い
『バイオハザード レクイエム』がどのようにR.P.D.を描くのか──原点と未来が交差する舞台として、続報に注目が集まります。
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