2025年7月に劇場公開された『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』が大ヒットを記録する中、「第3章で本当に物語が完結するのか?」という疑問がファンの間で急速に広がっています。
映画の舞台は無限城という壮大な空間、戦いの相手は最強の鬼・無惨。圧倒的なスケールを誇るこのエピソードを果たして1本で描き切れるのか──。
この記事では、原作の構成や戦闘のボリューム、過去シリーズとの比較をもとに、最終章の展開予想と映像化の可能性について考察します。
- 原作「無限城編」は7巻以上の大ボリュームがあり、映像化の分割が必要
- 第2章・第3章の構成予想から「第3章完結説」には無理があるとの声も
- ファンの間では前後編やTVシリーズでの補完予想が話題に
- コナン映画との公開時期バッティング回避戦略も注目
原作の無限城編は7巻以上に相当する大ボリューム

『鬼滅の刃』原作では、無限城編はコミックス第16巻の後半から最終23巻までにわたって描かれています。
その中でも猗窩座戦・童磨戦・無惨戦は、それぞれが長編エピソードとして展開され、特に無惨戦は1冊以上を費やす激戦です。
- 猗窩座戦:第17巻〜18巻前半
- 童磨戦:第18巻後半〜20巻
- 無惨戦〜終章:第20巻〜23巻
無限城編の章構成を再確認【原作巻別マップ】
『鬼滅の刃』原作での無限城編は、明確な章立てはないものの、ストーリーと敵キャラの区切りから以下のように構成されます。
節 | 主な内容 | 該当巻 |
---|---|---|
第1節 | 無限城突入〜猗窩座戦 | 16巻後半〜18巻前半 |
第2節 | 童磨戦〜鳴女戦 | 18巻後半〜20巻前半 |
第3節 | 無惨戦〜最終決戦 | 20巻後半〜23巻 |
このマップからも分かるように、各節が約2〜3巻にわたる密度を持っており、それぞれを映画1本に相当するボリュームとして捉えることができます。
映画1本で描き切れるのか?無惨戦の重さ
『鬼滅の刃』無限城編のクライマックスである無惨戦は、ストーリーの集大成ともいえる壮絶な戦いです。
炭治郎・義勇をはじめ、複数の柱たちが次々と駆けつけ、激しい攻防が展開される中、1話ごとの密度が非常に高く、原作での描写も数話〜十数話単位で構成されています。
- キャラクターの総登場人数が多く、戦闘だけでなく「死亡」「回想」「覚醒」「継承」といった多層的演出が不可欠
- 映像化に際しては1キャラごとの描写時間確保が求められ、通常の劇場尺(2時間前後)では尺不足になる恐れがある
結果的に、「映画1本で収まるのか?」という疑問が原作ファン・映画ファンの両方から出ており、映像化戦略のカギを握る論点となっています。
分割の現実性と「第3章完結説」の壁
第1章『猗窩座再来』で描かれたのは猗窩座戦まで。ここから逆算すると、
- 第2章 → 童磨戦と鳴女戦(+α)
- 第3章 → 無惨戦とその後の結末
という構成が予想されますが、無惨戦は物語のクライマックスであり、多くのキャラの集結・死亡・回想が一気に展開される重要シーン。
そのため、1本の映画で収めるには「詰め込みすぎ」となる懸念があるのです。
ファンの予想:分割・TVシリーズ説も
SNSや掲示板では、以下のような予想も見られます。
- 「第3章は前後編になるのでは?」
- 「映画で描ききれない部分をTVシリーズで補完するのでは?」
- 「第3章ラストは劇場+地上波スペシャルの2段構えもあり得る」
過去の大作映画と比較:最終章はどう締めた?
これまでの人気アニメ映画でも、最終章の描き方にはさまざまな戦略が取られてきました。以下は類似の成功事例と構成手法です。
作品名 | 最終章の構成 | 上映形態 | 備考 |
---|---|---|---|
進撃の巨人 The Final Season | Part1〜Part4に分割 | TV+配信+劇場 | 最終話はTVと劇場同時公開という形式で話題に |
ヴァイオレット・エヴァーガーデン | 劇場版で完結 | 映画 | 感情の集大成を丁寧に描き切り、評価も高い |
銀魂 THE FINAL | 劇場版1本で完結 | 映画 | 一部カットもあったが原作最終章を圧縮して表現 |
第4章の可能性は?TV・配信での補完も
現在想定されている第3章での完結プランに対し、一部ファンの間では「第4章」の可能性や、劇場外での補完(TVシリーズ・配信特番)も予想されています。
- 映画第3章で無惨戦の中盤までを描き、クライマックスを第4章に持ち越す構成
- 第3章で物語を大筋描いた上で、キャラのエピローグや補完回をTVや配信でカバー
こうした柔軟な展開は、視聴者の満足度を高めると同時に、コンテンツ寿命を延ばすマーケティング戦略としても有効です。
まとめ
無限城編の締めくくりである無惨戦は、視覚的にも感情的にも最大のクライマックス。映像化するにあたっては、映画1本では描ききれない可能性が高いと考えられます。
そのため、
- 第3章は「前編・後編」方式
- 第3章後の「完結編TVシリーズ」
- 配信限定エピソードなど
柔軟な形での展開が予想されます。原作既読者も、未読視聴者も納得できるフィナーレとなるか、今後の動向に要注目です。
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