2025年7月7日、俳優・山田裕貴さんが主演映画『木の上の軍隊』の記者会見で明かした「ウジ虫を食べた」という発言が、ネット上で大きな話題を呼んでいます。
彼の役者としての覚悟に称賛の声が集まる一方で、「本当に食べたのか?」「どんな状況で?」「安全性は?」といった疑問の声も多く上がっています。
この記事では、発言の真意とその裏にある役作りの姿勢、そして現実との境界について探っていきます。
- 山田裕貴さんは実際に「ウジ虫を食べた」と発言し、役作りへの本気度を示した。
- 食べたウジ虫の種類は明かされていないが、養殖された食用マゴットの可能性が高い。
- 日本国内ではおからなどを使った衛生的なウジ虫養殖が進んでおり、安全性も確保されている。
- 他の俳優たちと比較しても異色のアプローチで、五感に訴えるリアルな役作りが注目されている。
山田裕貴さんの発言内容を再確認

FCCJ(外国特派員協会)の記者会見で、山田さんは以下のように発言しています。
「ウジ虫を食べたし、かんで飲み込んだ」
「お腹が空いてたらおいしく感じるんだろうとか、そういったことをちゃんと自分の身に感じていくっていうのが一番大事だと思いました」
これは、単なるネタや話題づくりではなく、「戦争中の兵士が感じた飢えや絶望を自分自身の体で体験し、役に反映させるための行動」であったことが分かります。
実際に「ウジ虫を食べた」のか?3つの可能性
1. 生のまま実食した説
「かんで飲み込んだ」という表現からは、加熱・調理なしの状態を連想させます。
本物の虫嫌いである山田さんが、リアリティを追求するために敢えて“生”のウジ虫を食べた可能性はあります。
2. 食用昆虫としてのウジを使用した説
最近は昆虫食市場も拡大しており、衛生的に管理されたウジ虫(主にミールワームやハエの幼虫など)が食品として販売されています。
撮影スタッフが安全面に配慮し、食用のウジ虫を提供した可能性も考えられます。
3. 役作りの一環で劇中には登場しない説
発言内容から察するに、この行為は撮影本番中ではなく、役作りのための実体験である可能性が最も高いです。
つまり、「演技として食べた」のではなく、「兵士の感覚を再現するために日常で体験した」ということです。
養殖マゴットはどこのもの?種類と特徴を表で解説
日本国内でも流通している「食用マゴット」は以下のようなものが確認されています。
業者名 / 提供元 | 種類 | 特徴・餌 | 備考 |
---|---|---|---|
TAKEO(株式会社フライハイ) | イエバエの幼虫 | おからを餌に閉鎖環境で養殖 | 高温殺菌後に乾燥処理、ちりめん風 |
米とサーカス(飲食店) | 食用マゴット(詳細不明) | 養殖・加熱処理済 | 渋谷店などで提供、独特の香ばしさ |
その他(アメリカミズアブ) | アメリカミズアブの幼虫 | おから+酒粕などで育成 | フルーティーな香り、食用として流通中 |
山田さんが口にしたマゴットがこの中のどれであったかは公表されていませんが、安全性や役作りの目的を考慮すると、養殖・加熱処理された食用マゴットの可能性が高いと推測されます。
衛生的リスクと倫理的懸念も
一部のコメントでは「真似する人が出てこないか心配」「衛生面で問題はないのか」という懸念も見られました。
たしかに、生のウジ虫には細菌リスクもあり、一般的には推奨されません。
そのため、制作側が何らかの安全対策を取っていたか(例:加熱処理、食用のものを使用)などは、今後の舞台挨拶やメイキング映像などで補足されることが望まれます。
映画に登場するか?視聴者の注目点
現時点では、劇中にウジ虫を食べるシーンが登場するかは不明です。
ただし、山田さんの「自分の身で感じることが一番大事」という言葉からしても、これはあくまで内面を作るための準備行為であった可能性が高いです。
映画公開後には、視聴者のレビューやSNSなどで「どのシーンがその体験に基づいているのか」などが話題となるでしょう。
他の俳優にも似たエピソードは?覚悟を比較する
山田裕貴さんのように、役作りのために身体的・精神的限界に挑む俳優は他にもいます。
俳優名 | 作品名 | 役作り内容 | 狙い・背景 |
---|---|---|---|
山田裕貴 | 木の上の軍隊 | ウジ虫を食べる実体験。虫嫌いを克服して挑戦 | 飢餓状態を自身で体感し、兵士の苦悩を再現するため |
藤原竜也 | カイジ 他 | 減量/パチンコ通いで役の生活を体感 | 底辺の心理・生活感を内面から形成 |
藤原竜也 | 探検隊の栄光 | トカゲを食べる/ワニと対峙/沼に入るなど極限体験 | ドキュメンタリー風演出のために体を張った挑戦 |
菅田将暉 | あゝ、荒野 | ボクシングのために10kg近く増量、実戦トレーニング | リアルな肉体を獲得し、説得力ある演技に繋げる |
菅田将暉 | 3年A組 | 極限の食事制限で激痩せ | 追い詰められた精神状態を視覚的にも表現 |
俳優たちの役作りには、それぞれ異なる「リアルの追求」があります。
まとめ
山田裕貴さんの「ウジ虫を食べた」という発言は、驚きと同時に俳優としての極限のリアリティ追求の姿勢を象徴しています。
単なる演出や話題作りではなく、自らの嫌悪感や恐怖心すら乗り越えて「役に近づく」努力は、まさに現代俳優の覚悟を示すものでしょう。
同作『木の上の軍隊』は、戦争というテーマを扱いながらも、世代や国境を超えて「心のリアル」を伝える作品。
それは、山田裕貴さんのような俳優が命を削るようにして取り組んでいるからこそ、生まれる深みなのかもしれません。
公開後のさらなる話題や評価の動向にも、今後ますます注目が集まりそうです。
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